2015年10月3日土曜日

次の未来でも

卒業をテーマにした曲は48グループの中でもたくさんあるが、
私はどうしてもこの曲のこの部分を引用したかった。

上手く言えないけど
今まで生きて来て
一番楽しかった日々

次の未来でも
しあわせな出来事が
きっと待っているだろう

私は「卒業」のような否応にも郷愁を喚起させられるテーマでも、
基本的には明るいテイストの曲が好きなのだ。
「桜、みんなで食べた」という曲は、ちゃんとテーマ相応のもの悲しさも含ませつつ、
それらを全て未来への明るい希望に昇華することに成功している、
HKTシングル表題曲の中でも一番好きな曲だ。

最後は笑顔で見送ってほしいと、卒業してゆくメンバーは皆そう言うものだ。
ただ、やっぱり私は数日でそこまで気持ちに整理をつけることができない。
他でもない、初めて見に行った劇場で目を奪われた後藤泉その人が卒業してしまうのだ。

私はTwitterでよく「いーちゃんはアイドル向きの性格ではない」と言っていた。
もちろんこれは、だから辞めた方がいいという意味で言っているのでは決してない。
為末大氏はブログで「ボルトを努力で生み出すことはほぼ不可能だ」と述べている。
どんなに速く走る努力をしても、生まれ持った資質で9秒で走れるかどうかは決まってしまう。
同じように、48グループにおける指原さんや咲良の立ち位置は、
きっと努力によって成り代わることのできる性質のものではないのだろう。
そしてこと芸能界においては、そうした個性の方が重宝されるものなのだ。

でも、やっぱり私は、元々何も持っていなくても、
どうにかして勝利しようともがいている人をこそ応援したいのだ。
「何も持っていない」などと言うと語弊があるな。
いーちゃんも我が推しメンの梅さんも、
ただの石を磨くだけでは決して見ることのできない輝きを持っている。
しかし彼女らに共通することは、その輝きを自分で信じきれていないところがあるのだ。

いーちゃんはこの先、自分の持ち味を磨くことで息長く芸能界で活躍することができる。
そんな確信があっただけに、全く一線を退いてしまう今回の卒業は辛い。
前述した通り、いーちゃんは内面的な部分でアイドルに徹しきれない部分がある。
私はそのことを、心の奥底では会社員としての適性がない、
人と関わるのに向いていないことがわかっている自分と重ねていたのかもしれない。
自分で書いていて随分と勝手な言い分だと呆れてしまう。
でも私は、もう少しステージで輝く、
彼女が自分で思うよりずっと強い輝きを放つ後藤泉さんの姿を見ていたかった。

今日から研修で神奈川の実家に帰ってきている。
来週の横浜全握にも無事参加できることになった。
できれば何か明るい話題があってほしいと切に願う。
次の未来を予感させる、幸せな話題がいい。

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