2015年4月25日土曜日

return

まさに凱旋と呼ぶに相応しい、華々しい帰還だった。
もちろん、昨日のシアターの女神公演にサプライズ出演したりこぴのことである。

またプロレス趣味の話になるが、私は「return」が大好きである。
怪我による長期休場や他団体への移籍などで離脱していた選手が、
ある日突然懐かしい入場曲を響かせて会場に帰ってくる。
YouTubeで「WWE returns」と検索すると、
ファンが各々選んだ衝撃的な「復帰シーン」のまとめ映像がゴロゴロ出てくる。
それほどまでに、「return」には観衆を興奮させる魔力がある。

今回はストーリーも完璧だ。
前の記事でも触れたように、選抜組に対して不満を持つファンは少なくない。
そんな中、明治座組として「表」の舞台に立っていたりこぴが、
千秋楽の翌日に全く未知の公演に助っ人として出演してしまうという、
これを離れ業と言わずしてなんと表現するのか。
誰も文句なんて言えるはずもないし、ただただ尊敬の念しか湧かない。
まだ会社で仕事をしていた私も、この知らせを受けて思わず見積もりを作りながら涙した。

選抜組に足りないところを強いて言うなら、こういうところなんだろう。
同じ時間帯にMステがあったし、助っ人として公演に出ろなんて無茶は言わないが、
誰か一人でもりこぴの助っ人出演のことに言及しただろうか。
まあ、モバメで触れたメンバーもいるのかもしれないが、
正直私はMステ(に限らず歌番組全般)を面白いと思ったことは一度もないし、
今回は芋勢揃いの嵐の夜にはやユニット明けMCのクオリティーの高さも相まって、
紛うことなき「劇場組大勝利」だったと思っている。
有名な番組への出演に舞い上がる気持ちはわからなくもないのだが、
「Mステ見てね!」「Mステどうだった?」の後にちょっと一言、
劇場を気にした言葉を付け加えるだけで印象が大分変わるのになあ。

まあ、選抜組は選抜組で、指原に映りすぎだの何だのと文句を言った人が現れたようで、
よくそんな些細なことで怒れるエネルギーがあるなと逆に感心する。
オタクの心理というのは、乙女心より複雑なのかもしれない。

話が逸れたが、とにかく今回のりこぴの取り組みは100点満点である。
明治座の舞台上でもどこか余裕が感じられたし、こういうところが本当に大人だと思う。
他にこういう気配りができそうなメンバーはというと、
やはり舞ちゃんやなおぽんあたりの年長組が思い浮かぶ。
広告塔として新規ファンをガンガン獲得するメンバーはもちろん必要不可欠だが、
こういうファン同士の雰囲気をもよくしてくれるようなメンバーが、
選抜に2,3人いてくれるだけで少しは安心して見ていられるのだが…。

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